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Unity2020.3.13f1 ReleaseNote 解説

はじめに

リリースノートを見ても簡潔過ぎて、実際にどういった不具合が起きていたのかさっぱり分からないということが多々あります。

ここでは、リリースノートからそんなissueを取り出して解説していきます。

 

  • 既知の不具合

  • OpenGL: SRP Batcher not working with OpenGL APIs when the project is built (1331098)

  • Graphic APIOpenGL系を選択していた場合、SRP Batcherは動作していないようです・・・。
  • Unity2020.x系だけではなく、Unity2019以降のRender PipelineにURPを使用している全てのプロジェクトに対する既知の不具合となります。
  • Unity2021.x系ではUnity2021.1.14f1、
  • Unity2020.x系ではUnity2020.3.14f1で修正済みとなっています。
  • Unity2019.x系は現時点では未修正となります。
  • WebGL: [iOS] Video is not playing (1288692)

  • プラットフォームをWebGLでビルドしたPlayerをiOSのSufariで実行した場合にVideoの再生が出来ない不具合のようです。
  • 現時点ではUnity2021.2.0b4でのみ修正済みとなっています。

 

Fixes

  • Asset Pipeline: Fixed an issue that could cause assets with dependencies to be imported out-of-order. (1331373)

  • Issue Trackerに該当するものが無い為詳細は不明ですが、文面通りに捉えると、Asset Import時に依存関係の順番通りにインポートが行われていなかったと思われます。
  • Graphics: Fixed an issue where setting a camera's target texture to null would sometimes increased camera stack size and reduce performance. (1299403)

  • CameraのtargetTextureにnullを設定すると、Camera Stackサイズが増加し、パフォーマンスが劣化することがあった模様です。スクリプトリファレンスにもレンダリング先をRenderTextureをから描画面に切り替える場合、targetTextureにnullを設定するよう記載されているので、おそらく影響を受けているプロジェクトは多々あると思われます。
  • IssueTrackerによると影響を受けているUnityは2018.4,2019.4,2020.2,2021.1,2021.2となっており、Unity2018以降の全てのバージョンが該当しており、影響範囲は大きいと思われます。
  • Camera-targetTexture - Unity スクリプトリファレンス

 

  • Scripting: Fixed an issue when using GetComponents with list caused a memory leak. (1318407)

public void GetComponents (List<T> results)に渡す引数が、staticで空では無い場合、Listから参照されたいたオブジェクトがガーベージコレクトの対象とならないという不具合の模様です。

こちらもUnity2018.4以降のすべてのバージョンが対象となっており、影響範囲は甚大です。

Unity2018はサポート期間終了の為、修正は行われません。また、Unity2019もUnity2019.4.29で修正済みとなっていますが、現時点はリリースされていません。

これらのバージョンのUnityを使用している場合、ワークアラウンドとしては、List.Clear()を実行してからGetComponentsに渡すことで回避可能となっていますので、一旦その方法を試してみるのも良いかもしれません。

 

UI: Fixed an issue where calculation of size was incorrect for cameras that have a view rect set. (1325324)

CanvasのRenderModeがScreen Space-Cameraの場合、CameraのViewport Rectの値が正しく計算されず、Canvas内のUIオブジェクトの表示位置が影響を受けていたようです。

この修正により、UIの表示位置がこれまでと変わってしまう可能性がある為、Unity2020.3.13以降へバージョンアップを行う場合は注意すべきでしょう。

※IssuTrackerでは下記のように記載されているので、Unity2021.x系でのみ発生する不具合のようですが、Unity2020.3.13で修正が行われているので注意が必要です。

 

 

Reproducible with: 2021.1.0a7, 2021.1.1f1, 2021.2.0a12
Not reproducible with: 2018.4.33f1. 2019.4.23f1, 2020.3.2f1, 2021.1.0a6

 

 

 

以上