概要
Androidプラットフォームでビルドを行う際、Gradle Templateをベースとしてbuild.gradleが生成されます。 これらに関しては、マニュアルで説明はされていますが、Template変数はマニュアルに記載されていないものが多々あります。そこで、マニュアルを補完するという意味でTemplate変数の一覧を作成しました。 調査はUnity2020.3.27で行っている為、他のバージョンでは多少異なる場合がありますのでご注意下さい。 各Template変数が展開する値や条件に関しては別の記事で解説します。
Template変数一覧
変数名 | 説明 |
---|---|
ABIFILTERS | Target Architecturesで有効になっているアプリケーションバイナリ―インタフェースを展開します |
APIVERSION | コンパイル時に使用するAndroid SDKのバージョンを展開します |
APPLICATIONID | Package Nameを展開します |
APPLY_PLUGIN | Kotlinがプロジェクトに含まれている場合、Kotolin Androidプラグインを追加します |
ARTIFACTORYREPOSITORY | Artifact Repository のURLを展開します |
BUILD_SCRIPT_DEPS | kotolin-gradle-pluginのclasspathを展開します |
BUILDTOOLS | Android SDK Build Toolsのバージョンを展開します |
BUILT_APK_LOCATION | 一般向けに公開されているUnityEditorでは展開されることはありません |
DEPS | 依存関係コンフィグレーションを展開します |
DIR_GRADLEPROJECT | Gradleプロジェクトの出力先を展開します |
DIR_UNITYPROJECT | Unityプロジェクトのディレクトリを展開します |
EXTERNAL_SOURCES | Symlink Sourcesが有効な場合、sourceSetsブロックを展開します |
IL_CPP_BUILD_SETUP | libil2cpp.soをビルドする為の定義を展開します |
INCLUDES | unityLibraryモジュールに含まれるライブラリとPlay Asset Packの一覧を展開します |
LAUNCHER_SOURCE_BUILD_SETUP | 一般向けに公開されているUnityEditorでは展開されることはありません |
LIBSDKTARGET | Androidライブラリプロジェクトに含まれるproject.properiesから取得したTarget SDKバージョンを展開します |
MINIFY_DEBUG | Player Settings >Publishing Settings > Minify > Debugの値を展開します |
MINIFY_RELEASE | Player Settings >Publishing Settings > Minify >Releaseの値を展開します |
MINSDKVERSION | Player Settings >Other Settings>Identification>minimum API Levelの値を展開します |
PACKAGING_OPTIONS | packagingOptionsブロックを展開します |
PACKAGENAME | Package Nameを展開します |
PATH_STAGINGAREA | Temp/StagingArea |
PLAY_ASSET_PACKS | Data Pack Nameを展開します |
PATH_BUILDTOOLS | ビルドツールへのパスを展開します |
PATH_PLUGINS | Android Pluginのパスを展開します |
REPOSITORIES | Maven Centralへの参照を含んだrepositoriesブロックを展開します |
SIGN | Custom KeyStoreの設定値を展開します |
SIGNCONFIG | ビルドが署名される場合は signingConfig signingConfig.release に、署名されない場合は signingConfig signingConfig.debugが展開します |
SOURCE_BUILD_SETUP | 一般向けに公開されているUnityEditorでは展開されることはありません |
SPLITS | Split APKs by target architectureが有効な場合、splits.abiブロックを展開します |
SPLITS_VERSION_CODE | Split APKs by target architectureが有効な場合にビルドバリアント用のブロックを展開します |
TARGETSDKVERSION | Project Settings>Player>Other Settings>Identification>Target API Levelの値を展開します |
USER_PROGUARD | Custom Proguard Fileが有効な場合、proguard-user.txt を追加します |
VERSIONCODE | Project Settings>Player>Other Settings>Identification>Bundle Version Codeの値を展開します |
VERSIONNAME | Project Settings>Player>Other Settings>Identification>Version*の値を展開します |