目的
UnityForumのUnity 6 beta (2023.3) - Feature HighlightsでUnity6の新機能が紹介されています。色々機能が増えて理解が追い付きませんが、とりあえず誰かに聞かれても「あーあれね」と知ってるふりがとりあえず出来る浅い知識の獲得を目指します。
新機能
GPU Resident Drawer
GPU Driven Renderingの機能名。
GPU Driven Renderingはざっくり説明するとGPUからCPUへの手戻りが発生しないようにメモリレイアウトなんかも工夫した描画方法位の認識大丈夫です。
「CPUよりもGPUの方が並列処理が得意でしょ」みたいな感じ。
GPU Occlusion Culling
これまでCPU側で行っていた可視衰退化リングをGPU側で実行します。正にGPU Regident Drawerのおかげ。
Spatial-Temporal Post-Processing (STP)
低解像度でレンダリングされたフレームをアップスケーリングすることでパフォーマンスを向上させる機能です。Editor内やドキュメントではScalable
Temporal Post-Processing
と記載されています。
Render graph-URP
Render GraphがURPに対応しました。その結果、URPのAPIがまた変更になりました・・・。
Foveated rendering for VR platforms - URP
画面中央・若しくはアイトラッキングを利用して特定の領域のみ解像度を上げる技術です。
Foveated = 中心窩≒中心視野?
なので、視点のエリアのみ解像度を上げてそれ以外の部分は低解像度でレンダリングをすることでパフォーマンスの向上が期待できます。
Volume framework enhancements with Custom Post Processing
URPでCustom Post Processingを用いてカスタムフォグが実現できるようになりました。
More enhancements to Adaptive Probe Volumes
洋ゲーのオープンフィールド物にありがちな、時間経過で朝から夜の表現がUnityの機能として実現できるようになりました。
HDRP dynamic worlds
空気感(大気)の表現を行う技術。HDRP限定。
「このオゾン層による空気感がいいよね」みたいな感じで使います。
Quality of Life improvements to the Unity build window, plus all new build profiles
Debug用、Relese用などで設定を切り替えてビルドすることが可能。
これまでビルドスクリプトを作成して設定を切り替えていたのが夢のよう。
Incremental build pipeline available on all supported consoles
差分ビルドが高速に!Unity2021と比較するとBoatAttackプロジェクトの差分ビルドが50%に短縮!
Unlocking more mobile gaming
Android/iOSのブラウザーでもUnityWebが動作可能に!
Early access to the WebGPU backend
Web向けの描画がWebGLからWebGPUへ
Unity Editor support for Arm-based Windows devices
Arm-baseのWindows向けのUnityEditorが登場!
UnityPlayerは2023.1の時点で既に対応済みです。
DirectX12
Windowsプラットフォーム向けGraphicsAPIにDirectX12が選択可能