
こんにちは、美空です!
前回はOllamaをインストールして、
ollama run qwen3.5:9b
のように、自分のPC上でLLMを動かしてみました。
ローカルで普通に会話できるだけでも、
「おお、本当に自分のPCで動いてる!」
って感じで結構楽しかったんですが……。
プログラムを書きながら使っていると、だんだん気になってくることがあります。
例えばUnityのコードについて聞きたいとします。
void Update()
{
GameObject player = GameObject.Find("Player");
if (player != null)
{
transform.position = player.transform.position;
}
}
このコードをLLMにレビューしてもらおうとすると、
VS Codeでコードを選択
↓
コピー
↓
ターミナルへ移動
↓
Ollamaへ貼り付け
↓
質問
↓
回答を読む
↓
VS Codeへ戻る
……。
めんどくさい!
最初の数回ならいいんですよ。
でもこれを何度も繰り返すとなると、さすがに面倒です。
だったら、
最初からVS Codeの中でOllamaを使えばいいんじゃない?
ということで今回は、VS CodeとOllamaを接続してみます。
目次
- 目次
- OllamaをVS Codeから使える
- VS Code Marketplaceで「Ollama」を検索……する前に注意!
- 必要なものを確認
- Ollama側のモデルを確認
- Ollama for VS Codeをインストール
- API Keyはいらないの?
- とりあえず質問してみる
- コードを選択して、そのまま質問する
- Ollama CLIのとき
- ファイルをContextとして渡してみる
- Unityならどんなことを聞く?
- 同じコードを別のモデルへ聞いてみる
- Ollama CLIとVS Code + Ollamaを比較
- 「じゃあGitHub Copilotはいらない?」という話
- 「ローカルだからVS CodeのAI機能は全部オフライン」でもない
- モデルが表示されない!
- さて、ここから先どうする?
- ChatからAgentへ
- VS CodeにもAgentがある
- じゃあClineはいらないの?
- Context Windowがまた重要になってくる
- 今回のまとめ
- 次回、Clineを使ってみる
- お盆休み企画④ VS Code + Ollama + ClineでローカルLLMをCoding Agentとして使ってみよう!
OllamaをVS Codeから使える
2026年現在、Ollamaには公式のVS Code拡張が用意されています。
これを使うと、
VS Code
↓
Ollama Extension
↓
Ollama
↓
Local LLM
という構成で、VS Code標準のChatからOllamaのモデルを利用できます。
Ollama公式ドキュメントでは、標準でローカルの、
http://127.0.0.1:11434
へ接続して、Ollamaに登録されているモデルを検出します。
前回Ollamaをインストールしたときに、
localhost:11434
というアドレスが出てきましたよね。
あれが、ここでつながってくるわけです。
VS Code Marketplaceで「Ollama」を検索……する前に注意!
それでは拡張機能をインストールしてみます。
VS CodeのExtensionsを開いて、
Ollama
と検索。
……すると、
Ollamaという名前が付いた拡張機能がいくつも出てきます。

うん。
こういうの、あると思った。
今回はOllama公式の、
Ollama for VS Code
を使用します。
Extension IDは、
Ollama.ollama
です。
似た名前の拡張機能を間違えてインストールしないように、Extension IDまで確認しておくと安心です。
公式Marketplace:marketplace.visualstudio.com
必要なものを確認
2026年8月8日時点のOllama公式ドキュメントでは、VS Code Integrationを利用するための環境として次の条件が案内されています。
| 項目 | 必要な環境 |
|---|---|
| VS Code | 1.120以降 |
| Ollama | インストール済み |
| Ollama Server | 起動中 |
| Model | 最低1モデル |
| Ollama | 0.17.6以降推奨 |
ローカルモデルだけを利用する場合はOllamaへのサインインも必要ありません。
前回までの記事通りに進めていれば、Ollama自体はすでにインストール済みなので、あとはVS Code側を設定するだけです。
Ollama側のモデルを確認
まずPowerShellを開いて、
ollama ls
を実行してみます。
例えば、
NAME SIZE
qwen3.5:9b 6.6 GB
のように表示されればOK。
まだモデルをダウンロードしていない場合は、
ollama pull qwen3.5:9b
のようにして取得できます。
ちなみに今回の連載では、私の環境ではまず、
qwen3.5:9b
あたりを中心に使っていこうと思っています。
理由は前回説明した通り。
RTX 5070 Tiの16GB VRAM環境で、巨大なモデルを無理に詰め込むより、
9B~12B程度のモデルをGPUへ載せつつContext用の余裕を残す
方を試してみたいからです。
Ollama for VS Codeをインストール
それではExtensionsから、
Ollama for VS Code
をインストールします。
Extension IDは、
Ollama.ollama
インストールが完了したらVS CodeのChatを開きます。
そしてChatにあるModel Pickerを開いてみます。
Ollamaが正常に検出されていれば、
Ollama
qwen3.5:9b
gemma4:12b
...
のように、自分のPCに入っているモデルを選択できるようになります。
これだけ。
思ったより簡単。

API Keyはいらないの?
ここ、ローカルLLMを初めて使うと気になるところだと思います。
ローカルのOllamaモデルを使うだけなら、
API Keyは必要ありません。
構成としては、
VS Code
│
▼
Ollama Extension
│
▼
127.0.0.1:11434
│
▼
Ollama
│
▼
Local LLM
│
▼
GPU / CPU
です。
LLMへの推論そのものは、自分のPC上で行われます。
さらに現在のVS Codeでは、BYOKやローカルモデルについて、GitHubアカウントへのサインインやGitHub Copilotの契約がなくてもChatから利用できるようになっています。
つまり、
ローカルLLMを試したいだけなら、OllamaとVS Codeだけで始められる。
これはかなりうれしいところですね。
とりあえず質問してみる
Model Pickerで、
qwen3.5:9b
を選択。
そしてVS Code Chatへ、
UnityでGameObject.FindをUpdateから毎フレーム呼び出すと、
どのような問題がありますか?
と入力してみます。
回答が返ってくれば接続成功!
この時点では、
ollama run qwen3.5:9b
をターミナルから実行した場合と、それほど大きくは変わりません。
でもここからがVS Codeで使うメリットです。
コードを選択して、そのまま質問する
例えばこんなコードがあります。
public class PlayerFollower : MonoBehaviour
{
void Update()
{
GameObject player = GameObject.Find("Player");
if (player != null)
{
transform.position = player.transform.position;
}
}
}
このコードをVS Code上で選択します。
そしてChatで、
このコードのパフォーマンス上の問題点を説明してください。
と聞いてみます。
VS Code Chatは、現在のファイルや選択中のコードなどをContextとして扱えるため、毎回コード全体をコピーしてPromptへ貼り付ける必要がありません。
これ。
地味なんだけど、
めちゃくちゃ楽。
Ollama CLIのとき
これまでは、
VS Code
↓
コードを見る
↓
コピー
↓
Ollama
↓
コードを貼る
↓
質問
でした。
VS Codeからなら、
VS Code
コードを見る
+
LLMへ質問
になる。
たったこれだけの違いなんですが、
LLMを使う心理的なハードルが一気に下がります。
気になったコードがあったら、その場で聞ける。
これが結構大きい。
ファイルをContextとして渡してみる
さらにVS Code Chatでは、特定のファイルなどをContextへ明示的に追加できます。
例えば、
#PlayerController.cs
このクラスの設計上の問題点をレビューしてください。
とか。
複数ファイルを渡して、
#PlayerController.cs
#PlayerManager.cs
この2つのクラスで責務が重複している部分がないか調べてください。
のようなこともできます。
VS Code Chatでは#からContext候補を追加したり、ファイルやフォルダーをChatへドラッグ&ドロップしたりできます。
ここまで来ると、
「LLMへコードを貼り付けて質問する」
という感じから、
「LLMにProjectのコードを見てもらう」
という使い方に少し近づいてきます。
Unityならどんなことを聞く?
例えばこんなの。
GC Allocを探す
このコードでGC Allocが発生する可能性がある場所を探してください。
Updateをレビュー
このMonoBehaviourについて、
Update内で毎フレーム実行する必要がない処理を探してください。
NullReferenceException
このコードでNullReferenceExceptionが発生する可能性がある場所を列挙してください。
APIの使い方
このUnity APIの使い方に問題がないか確認してください。
設計レビュー
PlayerControllerとPlayerManagerの責務分担を確認してください。
こういう質問なら、VS CodeとLLMの組み合わせはかなり便利です。
同じコードを別のモデルへ聞いてみる
もう一つ面白いのが、
モデル比較がものすごく簡単になること。
例えば、
qwen3.5:4b
で質問。
Model Pickerを変更して、
qwen3.5:9b
でも同じ質問。
さらに、
gemma4:12b
でも質問。
すると、
同じコード
↓
4B
回答A
↓
9B
回答B
↓
12B
回答C
と比較できます。
前回、
「モデルのBが大きくなると、本当にコードレビューの品質も上がるの?」
という話をしました。
VS Codeから使えるようになると、この比較実験がかなりやりやすくなります。
Ollama CLIとVS Code + Ollamaを比較
一度整理してみます。
| 機能 | Ollama CLI | VS Code + Ollama |
|---|---|---|
| LLMと会話 | ○ | ○ |
| ローカルモデル | ○ | ○ |
| モデル切替 | ○ | ○ |
| コードについて質問 | ○ | ○ |
| コードのコピペ | 基本必要 | かなり減る |
| 選択中コードをContext利用 | 手動 | ○ |
| ファイルをContext追加 | 手動 | ○ |
| エディタとの一体感 | △ | ◎ |
| API Key | 不要 | 不要 |
| ローカル推論 | ○ | ○ |
Ollama CLIが悪いわけではありません。
むしろモデルの動作確認をするだけなら、
ollama run
はシンプルで便利。
でも、
プログラムを書くためにLLMを使う
となると、VS Codeの中から使える方が圧倒的に自然です。
「じゃあGitHub Copilotはいらない?」という話
ここで、
OllamaをVS Codeへ入れたなら、GitHub Copilotの代わりになるの?
と思うかもしれません。
これは、
そのまま全部置き換わるわけではありません。
というのが答え。
今回やっているのは主に、
VS Code Chatで利用するモデルをローカルLLMにする
というものです。
GitHub Copilotでよく使われる、
public void Update()
{
← ここから灰色のコードが自動的に提案される
}
というInline Completionとは別の仕組みです。
2026年現在のMicrosoftの説明でも、BYOKやローカルモデルはChatやUtility Taskなどに利用できますが、通常のInline SuggestionsがそのままローカルLLMへ置き換わるわけではありません。
なので、
Ollamaを入れた
↓
Copilotが全部不要!
ではありません。
それぞれ得意な使い方が違う、くらいに考えるのがよさそうです。
「ローカルだからVS CodeのAI機能は全部オフライン」でもない
これも注意。
Ollamaのローカルモデルへ投げるChat推論については、
PC
↓
Ollama
↓
Local LLM
で処理できます。
でも、
VS Codeに存在するすべてのAI機能がOllamaだけで完全ローカルになる
という意味ではありません。
Semantic SearchやInline Suggestionsなど、機能によっては別の仕組みやGitHub Copilot側の機能が必要になる場合があります。
なので今回の記事では、
「VS Code ChatからローカルLLMを利用できる」
というところまでを扱います。
モデルが表示されない!
ここからちょっとトラブルシューティング。
VS Code側にOllamaのモデルが表示されない場合。
まずPowerShellで、
ollama ls
を実行。
モデルが存在するか確認します。
次にVS CodeのCommand Paletteを開いて、
Ollama: Refresh Models
を実行。
それでもダメなら、
Ollama: Diagnose Models
を使います。
Ollama公式ドキュメントでも、この手順が案内されています。
また、
http://127.0.0.1:11434
でOllama Serverが正常に動作しているかも確認ポイントです。
さて、ここから先どうする?
今回までで、
Unity Code
↓
VS Code
↓
Ollama
↓
Local LLM
までできました。
選択したコードをレビューしてもらったり、ファイルをContextとして渡したり。
かなり便利。
でも使っているうちに、たぶん次の欲が出てきます。
例えば、
Project全体を調査して。
とか。
PlayerControllerだけじゃなく関連クラスを全部探して。
とか。
問題を見つけたら修正して。
とか。
修正したあとテストも実行して。
とか。
ここまで行くと、
単にLLMへ質問する
という話ではなくなってきます。
ChatからAgentへ

イメージすると、
今回までが、
私
↓
質問
↓
LLM
↓
回答
これからやりたいのは、
私
↓
「この問題を調べて」
↓
AI Agent
├─ ファイルを読む
├─ 関連コードを探す
├─ コードを書く
├─ Terminalを実行
├─ 結果を確認
└─ 必要なら再修正
というもの。
ここまで来ると、
「LLMと話す」
から、
「LLMに作業を任せる」
へ変わります。
VS CodeにもAgentがある
ここで2026年現在ならではの話。
実は、
VS Code自身にもすでにAgent機能があります。
VS Code Agentは、複数ファイルを編集したり、Terminal Commandを実行したり、Project内を調査したりできます。
なので、
VS Code + Ollama
↓
Chatだけ
Clineを追加
↓
初めてAgent
という説明は、現在では正確ではありません。
これ、今回調べていて結構重要だと思いました。
じゃあClineはいらないの?
ところが、そう単純でもありません。
Clineはもともと、
Coding Agentとしての利用
を中心に設計されたVS Code拡張です。
そしてClineもOllamaを正式にサポートしています。
つまり次回は、
VS Code
│
├─ VS Code標準Agent
│
└─ Cline
↓
Ollama
↓
Local LLM
という環境を作れます。
だったら、
標準AgentとCline、何が違うんだろう?
気になりますよね。
私は気になります。
Context Windowがまた重要になってくる
そしてここで、第1回、第2回から何度も出ている、
Context Window
がまた登場します。
Coding Agentでは、
System Prompt
ユーザーの指示
現在のコード
複数のファイル
Terminalの結果
過去の作業履歴
など大量の情報をLLMへ渡します。
Ollama公式のCline Integrationでも、Coding Tool用途では大きなContextが必要になり、少なくとも32K以上のContextを推奨しています。
つまり第2回で話した、
「一番大きいモデルをVRAMいっぱいまで積めば正解とは限らない」
という話が、ここで効いてくる。
例えば16GB VRAMなら、
巨大モデル
+
Contextほとんど残らない
より、
9B~12B
+
十分なContext
+
100% GPU
の方がCoding Agentとして使いやすい可能性があります。
ここから先は実際に試してみないと分かりません。
だから面白い。
今回のまとめ
今回はOllamaをVS Codeへ接続しました。
ターミナルから使っていたときは、
コード
↓
コピー
↓
Ollama
でした。
VS Codeから使えるようになると、
VS Code
├─ Code
└─ Local LLM
になります。
特に大きいのは、
現在見ているコードやファイルを、そのままLLMとのContextとして使えること。
LLMが、
「エディタの外にいる相談相手」
から、
「いま見ているコードを一緒に確認できる相談相手」
へ一段近づいた感じがあります。
そして次回は、さらにもう一段進みます。
次回、Clineを使ってみる
次回は、
Cline
をVS Codeへ追加します。
そして、
VS Code
↓
Cline
↓
Ollama
↓
Local LLM
という構成を作ります。
もちろん、
「インストールできました!」
だけでは終わりません。
-
Clineはどれをインストールすればいい?
-
Ollamaはどこから設定する?
-
API Configurationが見当たらない場合は?
-
Modelはどう設定する?
-
Contextはいくつ必要?
-
Clineはファイルをどこまで読める?
-
Terminalを使わせると何が起きる?
-
VS Code標準Agentと何が違う?
ここまで実際に試します。
そして最終的には、
Cline + OllamaにUnity Project全体を調査させる
ところまで持っていきたいと思います。
次回、
お盆休み企画④ VS Code + Ollama + ClineでローカルLLMをCoding Agentとして使ってみよう!
に続きます!
参考資料
Ollama
Ollama - Visual Studio Marketplace
Visual Studio Code
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